ノースショアのうねりの方角講座、サーフラインより

昨日マウイのホノルアベイでウィメンズの最終戦ASP Target Maui Proが行われ、ハワイのカリサ・ムーアが今年三勝目の優勝を遂げ無事幕を閉じた。今回マウイからの中継をみていて感じたのだが、こっち(オアフ)のノースショアが十分すぎるぐらい波あるのに、あちらは(マウイ)ぜんぜんブレイクしてないことがあって、やはりホノルアに理想的なアングル(スウェルの角度)はこの島のノースと違うことがよくわかった。とくにホノルアの沖にはばかでかいモロカイ島がデーンっと居座っておりあの島がだいぶシャドー(さえぎってる)してるんだろうなとは思っていた。そんなことを考えていたら、サーフラインに興味深いがかなりディープな内容の記事がポーストされていた。

http://www.surfline.com/surf-news/deciphering-swell-direction-through-the-north-shore-winter_120644/

“Deciphering swell direction…”とタイトルからして難しいそうな内容だが、これからハワイに来てノースアタックしようと考えてる若手プロたちには、ちょっとしたいい勉強になるんじゃないだろうか。ちなみに’decipshering’というのは、解読という意味。うねりの向きを解読するということ。この記事すべてを訳すのはちょっとキツイので(笑)、重要なとこだけをかいつまんで説明しよう。

スライド#2(↓)に、オアフ島、カウアイ島、ニイハウ島が載っている地図がでてくる。それを見れば一目瞭然なのだが、オアフ島のノースショアはカウアイとニイハウに邪魔されるアングルがある。それをサーフラインは275度~295度と定義づけている。サーフラインの予報をみているとしっかりとswell direction(うねりの方角)がでているので、自分なりにサイズを予報するのにこの角度はNGだということを憶えておくといいだろう。もちろんこんなこと暗記できないので、このブログもしっかりタグ付けておき、自分も将来波予報に役立てようとおもう(笑)。

shadowing_slide2

ここまで読んで、このあとどんな秘密を明かしてくれるのだろうってワクワク期待したのだが、この先は一点だけ解説していて、若干がっかりした。もっともっと種明かしをしてほしかったのだがなあ(笑)。さて、その一点というのは、ポイントによって理想的なアングルがちがうということ。これはハワイの友達とかに聞けばわかるし、日本人でもノースに通ってる人なら、どのうねりでどこのポイントが反応するかは知ってる事実。例えば、北からのうねりは(NNW~NNE:北北西~北北東)ラニアケアがいいということ。そして今回のウィメンズのマウイイベントでホノルアも北からのうねりがいいということが明らかになった。そして重要なのは、北よりのうねりが多い季節があるということ。ノースショアシーズンのはじめと終わりに真北からのうねりが多いという事実が、過去の統計から判明した。そして、シーズンの真っ只中である1月とか2月は、パイプラインが炸裂するNW(北西)という斜めにはいってくる角度が多いのである。これはジェット気流の位置と強さに関係があるらしく、10月から11月のアーリーシーズンと翌年の3月から5月は真北からのうねりが届く日数が多く、12月から2月までのミッドシーズンは真北からのうねりが発生する確率が著しく低くなるという統計がでている。よって自分のやりたいポイントに合わせてどの時期に来るかに役立てよということらしい。ほかにもグラフやうねりのモデルなんかも何枚か使って説明しているが、言ってることは同じである。

スライド#4に巨匠アーロン・チャングが撮ったマウイのホノルアベイのピーリングライトがある。今回の大会も波がいいようにみえたが、本当の姿を知ってる人ならぜんぜんイケてないのがわかったはずだ。まずチューブがなかった。ショルダーもびビンビンに張ってなかっったし。この写真のように沖からマシンウェーブになって回り込んでくるのが、ほんとうのホノルアの姿である。

スライド#11におまけでもう一ついいことを教えてくれている。マウイのジョーズは、NW~NNWの角度がいいらしい。315度から338度ということか。以前、ジョーズの理想的なアングルとワイメアのそれはちがうので、同じ日にエディーとペアヒ(ジョーズ)のコンテストが開かれることはないという話しを聞いたが、もしその話がほんとうなら、ワイメアは315度より西寄りのうねりを好むということなのかもしれない。

ちょっと興味深かったので、お役に立てればとおもってブログにしてみました。今シーズンもたくさんの日本人プロがやってくるでしょうが、みなさんに頑張ってもらいたいものです。

あろは~

堅木