アベレージサーファーによる〝REALインプレ” JC enabler, 2nd Impression

アベレージサーファーによるREALインプレ・・・プロが乗ってうまく乗れるのは当たり前。アベレージサーファーが乗ってからこそ判るほんとうの良さ・・・

今回は前回同様JCサーフボードのenablerを若干サイズある波でテストします。enablerのインプレ第二弾、はたして小波用にデザインされたenabler、ノースのリアルウェーブで通用するのか? 興味のある方は、READ ON!!

enabler の1st インプレッションで、このボードの特徴はすでに述べた。(3月1日のブログ参照)サイズは、5’8” x 19” x 2.5”・・・若干厚めになってるのは私の体重74キロでもパドリングが楽にできることと、もとから自分の弱点であるテイクオフの遅さを補うためあえて厚さ2.5”にしてある。このあいだ元ワールドチャンピオンのポッツことマーチン・ポッターが、スナッパーのズ中継の時に、「歳をとってきたら、ボリュームこそぼくらの味方」と言っていた。そのとおりである。90年代、ケリー・スレーターらがポテトチップに乗っていたころ、我々一般サーファーも彼らにならって薄くて幅の狭いボードに乗ったものだ。一時は、幅17 3/4”まで細くし、厚さだって2.0 インチしかないペラッペラのボードにあの当時乗っていた。だが、それから20年以上の歳月が流れ、人間は電話を持ち運ぶようになり、クルマは電機や水素で走り、世界中の人間がネットに自分の写真をアップして世の中に己の愚かな姿を公開するようになった(笑)。その間、自分の体に異変が起き、体重が10キロ増えた。医学的にそれは中年という症状らしいが(笑)、サーファーであるからには対策を練らなくてはならない。マスターシェイパーであるジョン・カーパーに自分の悩みを打ち明け、ふたりで相談して出た数値が、2.5インチであった。

さて、enabler の1st インプレを書いたあと、相当な回数このボードに乗るチャンスがあった。はじめのころ気がかりだった「加速の足りなさ」も自分の単なる立ち位置の悪さであることが判明し今では問題なくなっている。考えてみれば、この20年間のあいだに自分のサーフボードの長さは徐々にだが確実に短くなってきた。90年代初頭、ボードといったら、6’00”だった。それが5’10″になって、今では5’8”になった。その短いボードに乗り換えるトランジッションの度に、慣れるのに時間がかかったのを思い出した。今回もそれであったようだ。乗りなれた5’10″から5’8″に転向するには、アベレージサーファーの自分にはやはり「引き継ぎ期間」が必要だったようだ。

その引き継ぎ期間を経て、ラウンドハウスも決まるようになってきたし、何度かバーチカルなリッピングもしてみたりして、そろそろどこまでこの小波用のボードがビッグウェーブに耐えられるか試してみたくなった。風のないコンディションのいい日を探していたら、うまい具合に波のサイズとコンディションがちょうどいい日がやってきた。これはたぶん4-7ftとか今風に言えばそうなるんだろうけど、ハワイアンで言ったら2-3ftである。しかもこの冬多い無風の朝を狙ってテストに行ってきた。

この日は小さいがたまにチューブもアリの日で、ローカルのキッズからアマチュアのミニ・カリサたち、それに現役のプロからあんまり流行ってないボディーボーダーの兄ちゃんたちまで、チャンスがおとずれれば迷わずチューブに突っ込んでいた。それにならって自分も落ちてくるリップに合わせてカバーアップ。まあ、自分ぐらいのへたくそだと、中に無理やり割り込んでねじ込んではいってくようなもので(笑)、メイクする確率は低い。でも、普段はタウンの非力な波でやってるので、一瞬でもグリーンルームに包まれれば快感である。快感を感じた直後にどか~んってもまれて痛い思いをするのだが、こんな綺麗な水とクオリティーの高い波に呑まれるんなら怪我も承知で何度もドロップを繰り返す。

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正直タウンでサーフィンしててb/sのグラブレールなんてやらないのだが、ここだと手におえないぐらい波がホレてくるからとりあえずトライ。別にチューブにならなくても、テイクオフからレールをつかんでボードがどう反応するか試してみる。しかし、アベレージサーファーなので、「まあ、こんなものか・・・」となんも解らんのだが(笑)、グーフィーフッターの世界にちょっとお邪魔させてもらってチューブの中からヴォルコムハウスを見てた。

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冒頭でテイクオフが自分の弱点であることを述べたが、弱点どころかテイクオフ自体が嫌いである。乗ってるときは優雅なサーフィン。でも、テイクオフするときはみんな鬼のような顔してがむしゃらに漕いでる。なかには足をバシャバシャさせてる人もいて、野蛮だなあ。その点スノーボードはいいよなあ。山の頂に立って、ちょっとでも重心を前にすればテイクオフである。でも、この5’8″に乗る前に乗っていたFR+は5’10” x 18.35″ x 2.3″であったが、2インチ短くなったのに5’8″のenablerのほうが断然パドルしてる際も浮力が感じられ、テイクオフが速い。テイラー・ノックスも2.5インチのボード乗ってるし、これからもこのキリのいい数字をマジックナンバーとしよう。

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なんだか知らないが、このボードすこぶる調子がいい。このサイズの波でも、このノースショアのパワーといったらかなりのパンチ力がある。なのにテイクオフのとき足元が宙ぶらりんでもボトムに着地したときしっかりレールが入ってすぐさまボトムターンに移れる。そしてホレホレのセクションを走っててもレールが抜けたり、エッジが引っ掛かったり、まえにつんのめったりといったアベレージサーファーによくあるハプニングがぜんぜん起きない。これだけのハードな波だからこそ変な癖があれば顕著に現れてくるものなのだが、まったくその気配すらみせないのだ。

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この日最大のセットがやってきた。4フィートと言いたいところだけど、ノースだからなあ、スリーにしておきましょう(笑)。高さはスリーだけど、パワーはしっかりタウンのフォーのパワーでした。ちょっとテイクオフきつかったけど、5’8″で無事テイクオフできて感動。ボトムターンですっぽ抜けることもなく、この確かなホールド感がいざってときに頼りになるよね。ちなみにフィンはフツーのJCフィンです。合格です。

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この日はf/sのハックの写真が少なくこれしかないのだが、ボトムターンからフロントサイドのターンへの流れが非常にスムーズで気に入っている。前回も書いたかもしれないが、S字ターンのレールからレールへの入れかえが快感のこのボード。それが頭から離れず、海に行くときはそのことばかりを考えながら小脇に抱えたこのボードに、「きょうも頼むよ」と念じてます。やっばいかなあ、ボードに話しかけたりしてたらあ?ぷぷぷ

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最後にまたなんちゃってチュ~ブ! (笑)パイプラインとかパダンパダンのような本気レフトに入るつもりは毛頭ないので、私のようなサーファーが入れるのはこんな小さなチューブだけ。ありがたいことにちょうどサンドバーのうえでこの波は巻いてたので、底に当たる心配がなかったのがよかった。みなさんもなんちゃってチュ~ブ入りましょう! なんちゃってチュ~ブにはいった日は、一日ナチュラルハイでご機嫌ですよ!(笑)

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この日のベストウェーブは、マイ・アプレンティスにもっていかれました(涙)。セッション最後にこのセットが我々のとこにはいってきたのですが、自分はディープすぎてぜったい無理。彼は肩から乗ろうと必死にピークから逃げてやっとのことテイクオフにこぎつけてました。くっそ~!でも、ビビッてテイクオフしないかなと思ったら、決めるときに決めてくれたんで、よーやった。マイ・アプレンティス、19歳です。

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さて、ここまで読んでくれてありがとうございます。サーフスカウトハワイのウェブサイトも営業開始し、ここで紹介してるenablerをはじめJCサーフボードのほぼすべてのモデルがカスタムオーダーできます。5月の10日までグランドオープニングセールを実施しておりまして、カスタムオーダーが100ドル引きになっております。またとないこのチャンスをお見逃しないように!! surfscouthawaii.com

あろは~

堅木