アベレージサーファーによる”REAL”インプレ、enabler w/ Varial Foam

「アベレージサーファーによる”REAL”インプレ・・・プロが乗っていいのは当たりまえ。アベレージサーファーが乗ってからこそ判るほんとうのよさ・・・」

読者のみなさま、長らくお待たせしまた。ついに、このブログにヴァリアルフォームの登場です。今人気急上昇中のヴァリアルフォームですが、ついに私の手元にマイヴァリアルがとどきコツコツとテストドライブを重ねてきました。その検証結果をここに書き綴りたいとおもいます。タウンの小波で5回ほどテストし、つい先日ノースの某有名ポイントで撮影をおこなってきました。そのときの写真を交えながら、じっくりとこの未知のクラフトの可能性を検証したいとおもいます。

JCサーフボードのライダーであるシェーン・ドリアンが絶賛するヴァリアルフォーム。発売と同時にシェーンはこのスペースエイジマテリアルに乗っています。はじめはスモールボードから試しはじめ、今では彼の乗るSD-3やSTINGRAYといったショートボードはすべてヴァリアル仕様となっています。そして、徐々にガンでもこの新素材を採用しつつ、ついに今シーズン9’6”のPBUが完成。ジョーズやワイメアでおこなわれた伝説の大会エディー・アイカウにもヴァリアル仕様のPBUで出場しました。完全にヴァリアルにのめりこんでいるシェーンを目の当たりにし、私もこの新素材を試さざるを得なくなったわけです。

そこで私が用意したのは、これまで愛用してきた5’8”のenablerという、どちらかというとスモールコンディション用のショートボードと全くおなじディメンションのレプリカ・・・5’8” x 19” x 2.5”

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グリーンのJCロゴがはいっているほうが、古いほうです。カラーのせいで若干見ずらいですが、まったくのコピーです。

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サイドから斜めに見ると双子であることがわかります。

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ロッカーも同じ。まったくのレプリカをシェイプしてもらうことを匠人ジョン・カーパーにたのみ、ヴァリアルというものがほんとうにうわさ通りの性能を発揮するか、それを試したかったわけです。

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変えたのは、一ヶ所。テールの形状をスワローに変更。なかには、それじゃ正確な比較にはならないじゃないか。これじゃ、テスト結果も信用ならん…という方がいらっしゃるかもしれませんが、テールの形というのはボードの性能にさほど影響を与えないと私は信じています。以前、日本のプロサーファーの方が言ってましたが、今アメリカでナンバーワンの某サーフボードメーカーのあの方にテールの形状について質問したところ、「乗って、お前にちがいが解るのか?」と逆に問われてしまい、しぶしぶ「NO」と答えたらしいです。プロサーファーだって乗ってさほどちがいは解らないのです。このあいだのスナッパーでおこなわれたWSL初戦では、ラウンドテールに乗るフィリペがおり、スカッシュに乗るコロヘ、ダブルバットテールのステュー・ケネディー、そしてスワローに乗るメディナと、WSL選手たちが乗るのテールの形状もさまざま。ボードの性能はテールの形状一つで決まるのではなく、全体的なフォイル、ロッカーにアウトラインのバランスで決まるんではないかと私は勝手に考えてます。もちろんド素人のアベレージサーファーの私ですから、どこまで信じるかは皆さん次第です。でも、ほんとうに、みなさんもお好みのテールに乗るのがいちばんです。

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気になる重さですが、非科学的な方法でバスルームにある体重計を使って比較したところ、18%ポリより軽い結果がでました。(当社調べ)ヴァリアル社は20%軽量化に成功と言ってますが、わたしの非科学的方法で18%という結果は、さほどヴァリアル社の宣伝とかけ離れてるというわけでもなさそうです。持った感じは、めっちゃ軽いです。まるでプロサーファーが乗っているPUのプロ仕様巻きのグラッシングが施されたコンペ用の軽さです。素人には、それだけでも気持ちが昂ぶってしまい興奮気味。ついにプロのようなこんな軽いボードに乗るのかと、不安と同時に期待感でいっぱいになりました。

撮影日は、こんな感じの波でした。ファイアーってわけではないですが、ちょうどいいそこそこの波がきてる…といつものように岸からはそう見えたんです(笑)。で、はいって、やっぱまたデカいのかと、ノースの波の水の量と圧倒的なパワーにタジタジ(笑)。

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まずテイクオフですが、時と場合によりますが、総体的にみてこれまでの普通のPUのボードより速いです。速いのと同時に的確にパーリングすることなくテイクオフできます。これは確実にヴァリアルのメリットといえるでしょう。私を例にたとえるなら、テイクオフが遅いため、いつも波がピークに達し崩れ始める寸前まで立てないので、リップとともにドーンっと落ちていき、ボトムで顔についた水を拭いてから、よっこらしょってボトムターンする場合がしょっちゅうあります。ボトムに降りても波はクローズアウトしてしまっていて、にっちもさっちもいかなくなる・・・というパターン皆さんにも経験ありませんか?(笑)それがですよ、波が崩れてリップといっしょに降るのではなく、その前にフェイスを滑りだせたらワンテンポ速く次のセクションに向かえるわけです。まして、パーリングする率も減る。パーリングしそうになっても、ボードが軽いため自分でリカバーすることが可能になります。今までは絶対リカバリー不可能だったようなミスを自分の力で修正することができるようになり、ミスからワイプアウトする確率がいちじるしく減ります。

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ヴァリアル仕様のenabler のいいところは、スピードの持続性。カットバックの途中で失速することって多いですよね、ところがボトムターンでの伸びがハンパじゃないのとおなじで、カットバックでのホールド感が楽で途中スピードをロスすることなくギュイーンと旋回していきます。これ、上手い人だったらとんでもないラウンドハウスがバシバシ決まっちゃうんだろうなと想像してしまうぐらいです。この連写の最後のショットをみると、私と浴客の目が合ってるのがわかりますが、あれは、「どう、いい感じやったろ?」と同意を求めてる目線です(笑)。2016_03_22_9999_1382016_03_22_9999_1392016_03_22_9999_1402016_03_22_9999_1412016_03_22_9999_142

 

アップスンの感覚は言葉にできないような軽快な滑走感覚が得られます。もし、これが軽さだけでこのように軽快に走れるんであれば、常に軽い板に乗ってるプロの人たちはズルいなと思いました。でも、これは軽さだけでなく、ヴァリアル特有のしなり具合と関係がありそうです。とあるプロがヴァリアルは、「軽すぎず、ちょうどいい軽さになっている。それに、このしなり具合ね。エポキシの樹脂で巻くんではなく、ポリで巻いてるので絶妙のフレックス性が保たれてる・・・」これはジョン・カーパーも言っていたことで、彼はヴァリアルをポリで巻くことにこだわってます。それがヴァリアルにはベストであると。下の写真マウイのダスティー・ペインを真似てます(笑)。似てません?(笑)ダスティーといえば、本日はじまった2016 WSL第2戦リップカールプロ・ベルズビーチにワイルドカードで出場するの決まったようです。Go Dusty !! Go Maui Boy !!

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ボトム―ターンのいいショットが無かったんですが、数あるヴァリアルの特性のなかで、ボトムでのドライブ感というか、ターンの伸びのすごさは、まずはじめに気付いた特性です。写真ではのんびりターンしちゃってますが(笑)、実際本気になってボトムターンすれば、ものすごいところまでいけます。これまで抜けられなかったセクションが抜けられるようになってほんとうにうれしいです。そして抜けたときの感動(笑)。ボトムターンで板に反動をつけて前へ進む力へと変えると、そこから得られる加速力は尋常じゃありません。それを証明する写真がなくてすみません!

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もちろん、なんちゃってチューブも、自由自在(笑)。

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バックサイドもしっくりきます。ちなみにフィンは以前使っていた双子のenabler からはずしてきた同じフィンを装着してます。

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ちょっとエッジの感覚をテスト。ここまではよかったんですが、このあとコケました(笑)。

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これはフィンが抜けてバランスを崩すNGショットなんですが、このボードに乗りはじめてエアーにチャレンジしたい気になりました。47歳でそれが可能かはわかりませんが(笑)、この子は飛びたがっています。もっと練習する時間とこの子がいたら今からでも飛べるかもしれない・・・ムリか(笑)。でもポップ感は十分あります。上手い人だったら軽~くエアーしてしまいそうな雰囲気です。飛びたいな~・・・まずはエアリバースではなく、キックリバースからチャレンジしよっと!

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この下にあるようなターンがバシバシ決まるようになり非常にうれしいです。実際自分がやってるときは、コロヘかミックになったような気分なんですが、写真をあとからみて、なんだこんな緩慢なセクションでやってたのかとがっかり(笑)。でも、板の蹴り込み具合はナチュラルです。そお、ナチュラルっていう言葉がぴったりですね。言い換えると、自然に決まるということです。ボードが私の指示に反抗することなく、素直に回り込んでくるんです。快感‼

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最後の3枚は力み過ぎてるのがバレてしまいそうなショットなんですが、アベレージサーファー的にはこれが精一杯の高速ターン。

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一言でヴァリアルについてまとめるなら、「サーフィンが120%うまくなる」。ただ単に反応が敏感になって技が冴えるだでなく、基本的な動作・・・たとえばテイクオフやボトムターンも「速く」、「遠く」、「確実」になります。小波での調子がよすぎて、最近タグバーガーやフライングフィッシュが部屋の片隅に置き去りにされててかわいそうなぐらい(笑)。でも、ふと思ったんです。もし、タグバーガーやフライングフィッシュをヴァリアル仕様にしたら?ハンパじゃない小波マシンの誕生ですよ。シェーンがヴァリアルでXXLのリアムを模索するなら、一般の我々はショートボードやオルタナ系のボードででヴァリアルの可能性を追求か・・・と思いました。